上海妊婦生活~中国と日本の違い~

妊娠発覚したのが上海、その後1ヵ月だけ日本に帰国し、安定期は再び上海で生活

していました。

そのあいだに周囲の中国人から言われたことなどを想い出しつつ、綴ってみようかと

思います。

 

①体重

日本の産院は体重管理に厳しいと聞いていたので、なるべく気をつけていたのですが、職場の同僚からは毎回「もっと食べろ、もっと太れ」と言われ続けました。

毎回私のおなかを見るたびに、「まだ小さすぎる!」とチェックが入ります。

おなかの赤ちゃんの大きさは正常なんだよ、と言っても母体がふっくらしてこないと

貧層な食生活をして、赤ちゃんに栄養が届いてないんじゃないかと心配するらしい

です。

中国人妊婦は、今でも+20kg増は当たり前のようで、実際私の友人の中国人も、

私と1ヵ月違いの週数ですが、私の2倍のスピードで体重増加していました。

最終的に+16kg増えたとか。

 

そんな中国にいると、周りの意見に押されてしまいそうでしたが、もともと妊娠後も

食欲が増えなかったこともあり、8カ月の時点で+7kgにとどまることができました。

そして、日本に帰国して母親学級で他のプレママさんたちに会ってみると、みんな

とてもスリム!おなかを見なければ妊婦さんだと気づかないくらいです。

体重管理してて良かった~・・・と思いました(笑)

 

②食事

日本にいても、妊婦はコレを食べたらダメ、と言われるものがありますが、中国にも

あります。

まず言われたのは、「中国の海鮮は熱を通していても食べるな」と言われたことで

す。原因は、新鮮じゃないからだとか。上海に戻ったのがちょうど上海蟹の季節が

始まるころだったので、とても残念に思いましたが、蟹はもともと身体を冷やす作用

があるから、妊婦は禁忌なんだそうです。

 

つぎに、「お茶は飲むな」ともいわれました。

カフェインのせいかと思っていたら、「お茶などの黒いものを飲むと、産まれてくる

赤ちゃんの皮膚が黒くなるから」という理由でした。

妊婦が飲んでいいのは「白湯」と「牛乳」だそうです。

 

逆に、食べたほうがよいものとしては「果物」「鶏スープ」「レバー」などなど。

中国では、お嫁さんが妊娠すると、お姑さんが張り切って毎日の食事を大量に作

って食べさせるそうです。2人分というか、おなかの赤ちゃんの栄養になるように、

と滋養のあるものをたくさん作るそうです。そんな食生活の影響なのか、中国の

妊婦さんは、はちきれんばかりのおなかをしています。

 

③洋服

日本では、おしゃれなマタニティ服がたくさんありますが、中国にはありません。

あるにはあるのですが、日本のようなデザインのものがほとんどなく、見た目が

「ザ・妊婦」というような服ばかりで、買う気になれませんでした。

その中でも、「電磁波除け妊婦服」というものがあって、デスクワークでPCを使用

する人や、ケータイを使うときに、電磁波をシャットアウトしてくれる機能がついた

服なんだそうです。1着1000元(2万円弱)くらいする高価なものなんですが、中国の

妊婦さんは必ず持っているそう。

私も事務仕事だったので、周囲から「買ったほうがいい」と言われましたが、結局

買わずにすごしました。お国柄ですね~。

 

以上、ざっと思い出せることを書いてみました。

①の体重については、臨月に入ったいま、妊娠前の+8kgです。

②の食事については、日本の実家に帰ってきてから、やっとバランスよく食べるよう

になりました。上海では出前や外食ばかりで、バランスもあまりとれていなかったと

思いますが、ベビに影響はなく、すくすく育ってくれています。

③の洋服についても、マタニティ下着はそこそこ買いましたが、洋服はズボンが2着

、レギンス2足、ワンピース1着だけ買いました。あとは手持ちのワンピースやチュ

ニックで十分間に合っています。

 

体重にしろ食事にしろ、最初はいろいろ不安もありましたが、けっこうなんとかなる

もんだな、というのが感想です。

今回、中国と日本でそれぞれ妊婦生活を送ることができたので、お国柄の違いが見え

てとても興味深かったです。これが他の国だと、また違うことがあるんでしょうね。